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丹沢の鉱山跡を探る 閉塞された坑口を掘削(国定公園外)その3

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 4月開始のプロジェクトの内容が固まった。それまでに、この現場を片付けねばならない。 6回目の訪問  前回は、遺留物を中間層から発見。上に砂利の層が30cmほどあったことから、その地点の上部から流されてきていたと仮定して、探索場所の変更を実施。  雨が降ったがトレンチはそのまま崩れずに残る。岩盤は雨に洗われていた。地面の吸い込みが良いようで崩壊には至らず、また植物の根が張り巡らされているので崩壊を防いだ模様。  上部は急斜面でさらに落ち葉が積もり足場が悪いので、ロープをフィックスして振り子式で、坑口を探すことにした。 実はこの場所上部を横断中にザレが崩れて5mほど滑り落ちた場所に該当する。「こっちだよ」が足を引っ張ったか?!! この上を探索中 右斜面を上から滑り落ちた 今回の探索場所 かなりの急斜面 滑り落ちた斜面 落ち葉をどけると遺留物のワイヤーを発見 ワイヤーの沿って上から掘り進める 別の遺留物 発見 遺留物の周辺を掘削したが坑口は無い 上からみるとかなりの急斜面 根が奥まで続いている場所があったので掘削 即ち坑口内に入り込んでいる? 残念ながら坑口は、あらず 振り子式で掘った時のフィックスロープが見える  今回の場所は、一端休止 スコップ大を残して撤収。次回はこの斜面の上を探索。次の大型プロジェクトの準備に入る。 この場所は、ヒルが出る前に片を付ける予定。 つづく

丹沢の鉱山跡を探る 閉塞された坑口を掘削(国定公園外)その2

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 この場所に通い始めて5回目、なかなか坑口は見つからない。 既にトレンチは3ケ所を拡大掘削 クマの糞 この辺は縄張りのようだ この斜面のどこかにあるはず 掘削現場の下斜面 土砂を落としている かなりの急斜面 一条の光が射す 使用済みブリスターパッケージが斜面からでてくる 電氣雷管の導線も一緒  ドセル錠(ジクロロフェンナトリウム・ボルタレン)鎮痛剤 導線は、電気雷管 遅延型 緑白の導線 電気雷管(株式会社ジャペックス)カタログ この場所で間違いない。 遺留物が出てきた斜面をさらに掘り下げるが岩盤に当たる。 今一度 場所の再考  遺留物は、堆積物の中間層から出てきているので、それ以下の斜面を掘削しても無駄。  中間層に遺留物があるなら、その中間層の上部が怪しいことになる。と言うことは、さらに涸沢の上部からの流失物と見た方が良い。上部はさらに急斜面。ロープを持参して再度調査し直し。この後大雨が降ったので現場の状態がどのようになっているか楽しみである。

丹沢の鉱山跡を探る 閉塞された坑口を掘削(国定公園外)その1

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 さて、前回の熊騒動にめげず、「こっちだよ」の声に導かれ坑口があると思われる場所を掘削。鉄筋の錐、スコップ持参  国定公園外の堆積物がたまった涸沢状の部分。掘削しても自然堆積物を沢筋に落とすだけなので問題ないと判断。  前回は、手作業だったので途中であきらめたが今回は、掘削道具を持参してチャレン。足元は、掘り出されたザレで不安定で時々砂利雪崩が起きる。とりあえず足元の安定性を確保し掘る体制を固める。  完全に坑口が閉塞した鉱山跡を見つけ出して掘るのは初めての経験である。いままでは、かすかに開口部があったり、大きく開いていた坑口のみ。はたして「こっちだよ」の呼びかけは当たりであろうか?頼りは「勘と状況証拠のみ」   とりあえず岩盤が露出している左斜面を下まで掘り下げる。1.8m位掘り下げたが、岩盤の張り出しにぶつかり断念、別の右岩盤部分も岩盤にぶつかり断念。残るは中央部だが土の厚さが半端でないので、心が折れる。手に豆を作り一端作業中止退却。「勘」が鈍ったか… この斜面が怪しい 岩壁が露出しているのは、右と左の部分 左の岩壁が出ている部分を掘削 岩のテラスにぶち当たる 横に拡張しても坑口なく岩壁だけ 右 岩壁を掘削 岩底にぶち当たる 縦に1.2m掘削したが坑口は出ない 右部分 残るは中央部分 ここは涸沢になっており、雨が降れば水流が発生する場所 堆積物の量が半端でない。大体水流のある場所に坑口を掘るか?! ここまで通算3日通った。 別日 中央部を掘削 岩盤に当たる 無念 残るは一番右のさらに右 岩盤にに当たる 無念 トレンチは3ケ所 どれも岩盤に当たる 坑口は、人が入れる大きさなのでトレンチで探りを入れれば開口部の片鱗に当たるはず。 左 2つのトレンチは、涸沢状の部分の堆積物を掘削 下は切れている。  鉱山であれば、鉱石を運び出すため開口部の部分は安定した地盤が必要。左2つは当てはまらない。涸沢なので足場を組まなければならない。今後 大雨が降れば、水流が発生しトレンチに水が溜まって、不安定な堆積物は雪崩のように下に落ちるはず。 つづく