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丹沢のユーシンブルーを探る

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 ユーシンブルーとは玄倉ダムがせき止めた時に出現する貯水池の水の色を指す 山北町ホームページによると玄倉ダムが被災し水を貯水することができないとあるがダム本体は健全な状態で落石の影響も受けていない。但し玄倉第一発電所へ送る送水路の水取り入れ口が落石の影響で大きく損傷を受けている。 落石で損傷を受ける前の沈砂池 2014/1 この部分に擁壁を乗り越え多量の落石があった模様 既に落石は取り除かれているが手すり、沈砂池の越流水流出口部分の通路 送水路入口の鉄板に落石の跡、銀色四角の水位計に損傷がみえる 玄倉川側から見た沈砂池と送水路 右側部分 沈砂池の排砂ゲートは開かれている。中央四角開口部が排砂ゲート、ダム本体は耐震補強されており問題ない 全体の構成 ダム本体の脇に小水門があるが、この小水門の奥右側が送水路取り入れ口となっている この手前玄倉側にもう一つ堰堤がある ダムの下の堰堤部からの放水状態 この堰堤 下流側から俯瞰 ダム本体は健全 ダム本体 ユーシン側 左に小水門 玄倉ダムの操作電源は玄倉第二発電所から受電している。こちらも健全 但し玄倉第二発電所は、発電していないので66㎸から逆方向で操作用電源6.6kVを得ている 玄倉第二発電所が発電してない時に出現する幻の滝 上部水槽の排出水 熊木ダムが取水停止していても送水路のでる湧き水、同角沢、ユーシン沢の補助導水路からの水が送水路にながれている。 改修水力発電、稼働大幅遅れ 売電前に林道が崩落・封鎖 山北 2018/8/18カナコロ記事 引用 県営林道玄倉線の一部 斜面崩落で通行止め 2018/1/27記事 加賀川県としても以下の事業開始を早急に行い、夏の電力確保の一部として運用を開始したいので夏までには取水口の改修を行い玄倉ダムの湛水を開始するだろう。そうすればユーシンブルーが見られる。 運転開始はまだできていない 2018年には増強した発電機で運転開始予定だった。

丹沢の玄倉林道を探る(部分開通)

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 2022/4/1から玄倉林道が部分開通したとの情報が入ったので途中の玄倉第二発電所まで散策した。 2018年から4年かけて修復が完了した(神奈川県情報から引用) 新青崩隧道 青崩隧道(旧)までの林道は部分的に崩壊している 新青崩 青崩この内側に隧道が2本走っている 青崩 この斜面が山体崩壊を起こす恐れがあり旧青崩隧道を巻き込む恐れがあったので新しく内側に新青崩隧道を掘った。 丹沢の水力発電所を探る 7 玄倉第二発電所 改良工事・新靑崩隧道見取り図 石崩隧道のゲートは開いている 石崩隧道ユーシン寄りの出口 ここも修復されている 修復作業用の作業用梯子(部分的にアッチ沢導水路の点検径路を経る) 崩落した箇所 修復済 崩落した箇所 修復済 玄倉第二発電所脇は、間違い 正しくは玄倉ダム ユーシン側からみた崩落部分 上記画像の電柱2本平行建植部がこの位置 但し玄倉側から見た修復部 玄倉第二発電所脇は、間違い 正しくは玄倉ダム ユーシン側からみた崩落部分 玄倉第二発電所は、玄倉川の対岸に位置している 上記画像の左側看板は玄倉ダムの表示 崩落した部分の修復 上記画像 玄倉ダム表示看板部  この先の7号から8号隧道、とその間の林道が崩落の危険性があるので通行止め 但しがゲートはない。 山北町ホームページから引用 東京神奈川森林管理署 6号隧道=洞角隧道 ホームページから引用  同角沢へは林道を使えば入れるが、同角山稜(檜洞丸ーユーシン)は通行止め区間がありので通行はできない。

丹沢の鉱山跡を探る 閉塞された坑口を掘削(国定公園外)その5 撤収

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 とうとう現場に引導を渡す時が来た。今日見つからなけらば一端休止。来年の今頃まで  4月からのプロジェクトに肩入れしなければならない。そのプロジェクト主のB氏から新装備「鍬」の提案があった。早速購入して使用するが、どうやって電車やバスに持ち込むか??? B氏は、車利用なので問題ないが、私は電車、バスを乗り継いで3時間は掛る。  購入したのは「相田合同 SENNARI プロ仕様 鋼付トンビ鍬 小 樫3尺柄 AD-306」かなり重いが、食いつきは良さそう 長さ90㎝位 刃先はとがっていて どう見ても凶器と判断できる。 電車等に持ち込む刃物の梱包についてのガイドライン(国土交通省)以下参照 刃物を鉄道車内に持ち込む際の梱包方法 についてのガイドライン このように梱包した。 刃先を2重の雑巾でカバー 細引きで固定 更にタオルを巻く ペツル アイゼンカバーが有ったので被せる マジックテープでさらに固定 細引きを回して固定 完成 これで簡単にカバーは外れない この形で電車・バスに乗車できた  セキュリティーチェックで乗車拒否は、避けなければならない。スコップを持ち込んだ時は刃先と持ち手にカバーをかけて、ぱっと見スコップとは判らないように持ち込んだ。鍬も刃先が長いので保護してカバーを掛けるのも苦労する。 本日の目安を付けた掘削場所 鍬の威力に興味深々 初回掘った場所から20mは上の部分 ワイヤーロープ等の遺留物多数 鍬は重たいが掘削は、捗る しかし岩盤にぶつかる スコップでの労力の3倍の場所が掘れる トレンチ2つを掘ったが岩盤に当たる 坑口らしきものは見えない 更に端から横断的にトレンチの下を掘削 かなりの急斜面 大きな岩盤 一枚岩 奥斜面は断層が見える 一枚岩の上に堆積物 鍬が置かれている面がすべて一枚岩 反対側からみた現場 一枚岩 一枚岩の下が怪しいが時間切れ ここから下はさらに急斜面 来年へのお楽しみと言うことで 撤収 帰ってからよく洗い泥を落としたら刃先が欠けている きっと1枚岩にぶち当たった時に欠けたのであろう 刃先に油を塗って、柄には亜麻仁油を塗布 持ち運ぶ体制に包んで 次プロジェクトまで暫しのお別れ 

丹沢の鉱山跡を探る 閉塞された坑口を掘削(国定公園外)その4

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 何回この場所に通うことになるのだろう。もう一度もう一度と言いながら6回目になってしまった。  最初は、昔見つけた坑道の再訪問 この時は内部にツキノワグマがいて一巻の終わりと思ったが、九死に一生を得て助かった。これで幸運を少し使い過ぎたか? 「こっちだよ」声に引かれて山を彷徨。ここだよと岩盤が出ている場所を3か所トレンチを掘ったが見つからない。その時土中から遺留物 薬のブリスターパッケージと電気雷管の配線、どうやらもっと上流から流れて堆積物の中に埋もれたようだ。  さらにこの岩盤の脇のガリーを探したが、岩盤に当たり見つからない。さらにガリー最上部の岩盤が出ている下を掘ったが坑口は無かった。  さらに上部を探してみると遺留物のワイヤーロープとブルーシートの風化された破片、電気雷管の導線が見つかった。  上から人工落石を起こしてみるとガリーを通らず最初の岩盤を飛び越えて下の岩くずに落ちている。  と言うことで最初に掘った岩盤の上のさらに上の岩盤の下を掘ることにした。大体いままで坑口が開いてない鉱山跡は、見つけたことはない。 埋まっていない坑口 このように1m四方の穴が岩盤に穿ってある。 ここが堆積物で埋まると岩この坑口の右左のような状態になるので、このようになった場所を探しトレンチを掘り奥に続くような感触があれば掘り進める。が なかなか当たらない 足場の悪い坑口も単管足場を作れば掘り進められる さて新しい遺留物を発見 遺留物 電気雷管の導線(遅延発破型) 拡大  中央にブルーシートの