丹沢の導水トンネル(玄倉第一発電所)を探る(国土地理院の地図位置は間違い) 追記あり

国土地理院2万5千図、5万図の導水トンネルの地図位置は間違いの可能性大
追記あり 国土地理院の地図修正されていた。

国土地理院の地図 青点線が玄倉第一発電所の導水路
玄倉川と直角に導水している

 
沈砂池と導水トンネル
導水トンネルは直角で交わるのではなく若干玄倉川に沿った形でトンネルになっている

玄倉川側から見た沈砂池とコンクリ擁壁の角度 右が導水トンネルの位置

ダム左側の空間に取り入れ口の塵埃除去用の格子がある

左の水門は導水トンネル用のものではない

導水トンネル出口 水深は100㎝位
三脚を使いセルフタイマーで撮影
トンネル内の湧水が溜まっている模様

出口側 導水トンネルは高さ1.6m 2/3位の埋まり方

設計当時の資料を見ると

上部水槽の標高は584m 取り入れ口は585m 1/1500の勾配で長さ3280m

 導水トンネルほとんど水平なら取水口にも同等の水位が有るはずである(パスカルの原理・水盛)が取り入れ口には水は無い。1/1500の勾配があるので上部水槽の導水管水位1.1mから計算すると以下の計算となる。


水位1.1m=導水トンネル出口から約1,920mまで湛水していることになる。

さらに設計当時の資料には横坑(監査坑)があることが記載されておりその長さは
1号 25m
2号 29m
3号 39m
4号 49m
となっている。ほとんど584~585mの位置を通過する導水トンネルに対しての横坑の長さが50m以下となっている。 もう一度国土地理院の地図を見てほしい
 
 横坑が50m以下で584~585m付近を導水トンネルが通っているならば、もっと玄倉川沿いに導水トンネルが走っているはずである。国土地理院の地図上だと横坑は数100m単位になってしまう。


 580mの標高ラインから付かず離れずで推定導水トンネルが敷設されているとしたらこの茶色のラインになるのではないかと思う。国土地理院のような大きな屈曲部は、内側と外側では流量が変化するので内側に堆積物が溜まりやすい。大きな屈曲部がないような流路で580mラインに近づけたラインどりをしてみた。また横坑1~4号は、沢筋に出ている可能性があるので沢に近づけてみた。実際の横坑の位置を確認出来れば正確な導水トンネルの位置が描けるだろう。少なくとも導水トンネルは玄倉川と直角には交わっていない。

過去の記事に以下の図があった。
この図だと、やはり玄倉川に沿って導水トンネルがあることになる。

国土地理院の地図が修正された以下修正図

修正された図

推定した導水トンネルの位置 大体合っていた


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