丹沢のタギリを探る(再開拓期)

  西丹沢の小川谷左岸に「タギリ」と呼ばれるV字キレットある。今では丹沢一のバリエーションルートとして一般化されてしているが、その昔 吉田喜久治氏が通過して本で紹介されていた。現在でも古本で購入できる本の名前は「丹澤記」回想六十年沢登り賛、山名考(1983年発行)である。丹沢フリークならば、是非とも手に入れて読んで頂きたい。


大タギリが出てくる章は、pp.27 ドーカク沢、「ドーカク尾根」の部分 
 この部分に現在 敷地山下の作業道入口に掲げられている「ドーカク尾根」説明文の内容が書かれている。以下引用 ドーカク尾根とは東沢打越(乗越)、モチコシノ沢ノ頭、丈量小屋沢ノ頭(女郎小屋沢ノ頭)、大タギレ、小タギレ、芋ノ沢頭とのび小川のドウに至る尾根の、吉私(吉田喜久治)だけの便宜称である。引用終わり(原文そのまま)

 ここで出てくる小川は、小川谷のことを差す。小川も合流点あたりの別称で中ノ沢が正称ではないかと言っている。仲ノ沢林道は、実は中ノ沢林道の読み違いの可能性がある。玄倉川本流が大川に対する小川。中ノ沢とは玄倉川と中川の中間を言う。ともある。pp.234

大タギリが出てくる章は、pp.83 小タギリ、大タギリ 

 ドーカク尾根を通して山行 1948年11月これが初踏破らしい(吉田喜久治翁曰く)

 次に見つけたのは、鈴木澄雄著「心が豊かになる山歩き術」(1997年発行)のんぼー山歩きのすすめ
 pp.103 「登れなかった尾根」 吉田喜久治の「丹澤記」を引用 丹沢の尾根では随一の難コースとある。 最初は同角の頭から東沢乗越までで時間切れ、次は敷地山出合から芋の沢頭を通り大タギリに到達。下まで降りたが、対岸を登り返すことができなく、元来た道を戻っている。 その後 丹沢自然保護協会員が鈴木澄雄氏をリーダーにして通過している。もちろんロープ使用 全員が通過して玄倉林道に着いたころは夕方になっていたそうである。(丹沢自然保護協会誌に掲載あり)

 Webで最初に紹介したのは、マシラのページのマシラさんだった。その当時は、残置ロープもなく、まっさらな状態 状況は以下のURLを参照
大杉沢から丹沢一番の難路へ 2003/10/31( 今から19年前)

それ以前に通過した山岳会、個人もあるかもしれないが会報を調べることはしていない。

2003年当時のことである。そのころはヤマレコやヤマップなどもちろん無く、個人が開いたホームページが山の情報の入手先であった。(バリエーションルートを含む)

この山域に注目して入っていたのは以下の3名であった。
マシラの部屋(丹沢の尾根と沢) 当時のView数2005/2/6で64,708
丹沢写真館 当時のView数2005/2/6で112,158
この御三方が丹沢のバリエーションルートを精力的に開拓していた。

 実は、私も東沢の鉱山を探しに入っていたがWebにはUpしてなかった。ツールとしてのホームページ作成は荷が重く、丹沢自然保護協会誌に投稿していた。その後ブログが簡単に使用できることが判りUpし始めた。

 S-OKさんの掲示板に出てくるタギリの名称は、実は私が最初でした。以下私の投稿の掲示板からの抜き出し

2003年06月09日~2004年07月22日まで。およそ300件の書き込みがあります。

私の投稿
投稿2003/11/18 以下引用
148
s-okさんはじめまして 誰も知らない丹沢楽しく読ませていただいています。
思うところがあり、20数年ぶりに丹沢山行を再開しました。昔のガイドブックや地図を引っ張り出して、過去に宿題にしていた東沢経路周辺を歩いてみようと思いました。
 手始めは80年代の日地の地図に載っている境隧道→芋ノ沢出合→敷地山→芋ノ沢ノ頭→中ノ沢休泊所跡の御料林経路です。
途中芋ノ沢ノ頭からワナバの頭までの偵察を入れました。
以前境隧道から山の神へ行く際に、乗越した向こう側に、玄倉川に下る小径があるのを見てから気になっていたコースです。道は部分的には不明瞭ですが良く踏まれています。
玄倉川の芋ノ沢出合に難なく行けます。この辺に赤棚の記号があるので玄倉川を少し遡上、赤棚には一条の滝が落ちていました。
 出合から覘いた芋ノ沢は陰惨な暗い感じの沢でした。御料林経路は、良く踏まれており急登ですが敷地山と芋ノ沢ノ頭の間に飛び出します。あとは稜線歩きで順調に芋ノ沢ノ頭(840m)ワナバノ頭(936m)と足を延ばせます。両頭とも頂上付近は食害防止の柵で囲われておりました。
 本当の目的は、ワナバノ頭の先にある複雑な地形をこの目で確かめたかったのです。小タギリ、大タギリ、大タル丸、女郎小屋乗越等ですが14時30分玄倉発のバスに乗らなければならなかったので
 芋ノ沢ノ頭から中ノ沢休泊所跡まで下山しました。途中4箇所ほど柵を乗り越えなければいけませんでしたが、良く踏まれた道でした下山した場所はは、小川谷出合の堰堤の下のキャンプ地のような草原で、さらに下って大きな堰堤の上で林道にでました。
 15日に狩猟が解禁になったため対岸の山神峠付近では、発砲が聞こえ物騒な季節に入りました。この周辺の山も猟区なのでハンターに撃たれないように気付けなくては!
まだ宿題は、片付いていませんので暇を見て山に入ろうと思います。
ワナバ頭の先がどうしても気になります。
東沢、モチコシ沢源頭の鉱山跡も気になります。
色々とためになりますので、これからも訪問させてください。
引用終わり

マシラさんの次に通過したのはS-OKさんの掲示板2に出てくる「ヤブのガン」さんが掲示板(2)の記録に残っています。

投稿2004/7/22 以下引用(ヤブのガンさんの記事)
301
初めてのメールです。時々、貴兄の山行記を拝見、参考にさせて頂いております。有難うございます。
ところで、大タル丸、女郎小屋沢の頭近辺のルートですが、ワナバ沢の頭から挑戦するのは相当に難しいと思います。特に大タギリから大タル丸への登りは砂岩の壁状で最初の20~25mが登攀不可でしょう。
そこで我々は逆コースをとりました。ただ、この場合もザイル使用の懸垂下降が必要となりました。丹沢で一番ショッパイ尾根筋でしょうね。ザイル操作の出来ることが条件になると思います。
特に女郎小屋沢の頭と大タギリの下りはザイル使用となりますので。
我々は仮称ですが、この尾根を小川谷尾根と名付けておりますが、一般的なヤブ漕ぎコースとしては極めて危険なコースです。
なお、もし挑戦される際の下降開始はモチコシ沢の頭となります。この頭には1.玄倉第二発電所から 2.小川谷経由東沢乗越から 入られるのがよいでしょう。

引用終わり 

S-OKさんの掲示板3にも多数のタギリの話が出てきます。
S-OKの掲示板3
2004年06月07日~2005年03月29日まで。およそ300件の書き込みがあります。

私の投稿
投稿2004/07/20 以下引用
26
s-okさん 掲示板出現2回目です。
発電所 裸山丸 東沢経路を歩かれたこと
興味深く読ませていただきました。
画像をみたところ、あまりひどいヤブもなく
急登ですが、道もはっきりしているようですね。

どうもこの辺の山域には、地図上に無い道が
錯綜しているようです。
「ましらさん」のHPにも、この辺の沢すじから尾根
にかけて色々な面白い道筋が書かれていました。

女郎小屋沢 右岸に仕事道があるそうですが
私が、御料林経路を探った際に、ワナバノ頭
からかなり良い道が女郎小屋沢方面に下っていました。
途中まで下ったのですが、時間切れで引き返しました。
きっとこの道が続いているのでしょうか?
対岸の山には、新しく植林された斜面が見える
ので、たぶんそのための仕事道のようです。
ワナバノ頭から小タギリ、大タギリに向かうのは
この良い道ではなく頭頂部に向かってヤブ漕ぎを
しなくてはなりません。時節柄 ヤブはひどいで
しょうから秋がお勧めですね

東沢の金鉱山?昭和20年台には、まだ採鉱
されていたようです。古い小川谷廊下の記録から
採鉱のため小川谷の水が濁っている。との記載が
ありました。
また定本「丹沢の山と谷」には、モチコシ沢の
源頭部に鉱山跡があるとのこと、そして別の資料
には源頭部からモチコシの頭を乗越して鉱山道が
東沢に下りていました。

どちらにしても、この領域は尾根筋でも山を歩きな
れた人むきでしょう。
レポート楽しみにしています。


これに対してS-OKさんが返答

投稿2004/07/25 以下引用
> Marufukuさん
31
玄倉第二発電所ダムの少し上流、見事な滝をボクも見ています。
それが今回は見えなかったので不思議に思っていました。
調圧水槽の余剰水…ということで納得です。

裸山丸への登り、発電所から840mまでが最も疲れたのは、
導水管脇の急登と、施設内を通っている後ろめたさ(?)かな?
もし遠隔監視の警報が作動し、拡声器で注意を受けたら
アセッたでしょうね。
840mから先は、踏み跡は薄いけれど尾根は1本でヤブもなく、
急登を淡々と登るうちに向山ノ頭に着きました。

ヤナバ乗越(大タギリ、大コーゲとも)について、
何人かの方からメールをいただきました。
> ザイルは必要で、長い懸垂下降が2~3は発生
> 最後の30mが特に厳しく、ザイルなしにはムリであろう。
とか、
> テントのペグを打ち込んで足場にしようとしたが剥がれそうで危険
> 鉄杭を深く打ち込まないと無理
…と書かれているなど、よほどの悪場のようです。
単独行主体、ザイルワークの知識がないボクには、
ハッキリ言って通過は無理のようです。
せめて玄倉川や東沢から、それぞれのピークに繋がる尾根はないかと、
地図上であれこれ検討しています。
ユーシン-雨山峠を結ぶルートもまだ歩いていないので、
機会をみて訪ねてみようと思っています。


投稿2004/09/02

57

s-okさん

読売新道の画像と文章
楽しませていただきました。
天候に恵まれたすばらしい山行
うらやましい限りです。

私は、先週のんびりと八幡平 藤七温泉
から岩手山まで台風に追われながら
縦走しました。東北の山は、もう秋
です。

来年は劔とのこと
レポート楽しみにしています。
私は、どちらかと言えば槍、穂高より
劔方面が好きです。いぶし銀のような
感じがして・・・


同角の頭から派生する尾根のこと
東沢乗越周辺の道に迷った話
また、大タギリに関すること
吉田喜久治著 丹澤記に出てきます。

この本は、随想の形をとりながら
丹澤を解説しています。
Web「日本の古本屋」で検索すると
2000~5000円で出品されています。
ご一読お勧めいたします。

この本によると丹沢一番の悪路は
ユーシンから見えた白ザレの頭とのこと
(鍋割山方向)
現在 場所は特定できませんが
探してみたら面白いかもしれません。

吉田翁に言わせると大タギリは、それほど
ではないとのこと。 現在の大タギリの
状況からは考えられません。きっと岩石の
風化が進んだからでしょう。
丹沢一の悪路であることは、疑いもありません。

秦野山岳会 松隈氏が作製されたPhotoCD
「秦野の裏山物語」にもこの東沢周辺の
特集がありました。

丹沢をやっている人には、この辺(同角山稜周辺)
に引き付けられる何かがあるのでしょうか?!
なんてったって丹沢の中心部分ですからかな?


以下私がS-OKの掲示板に投稿した記事

投稿2004/9/12
66

s-okさん そろそろ丹沢に行かれることと
思ってHP更新楽しみにしてました。

今回は女郎小屋沢左岸 画像を見せて
頂きました。スッキリした尾根筋のようですね。
芋ノ沢の頭もしかり女郎小屋周辺もしかり
鹿柵が張られています。鹿が多いはずなのに
蛭を見かけたことがありません。きっと
西丹は地質が違うし樹木の種類が違うためでしょう。

11月からは狩猟解禁 玄倉バス停の玄倉商店で貰った
三保猟区の地図によると 東は、雨山沢から雨山、檜岳
伊勢沢の頭、ブッツエ平 北は、玄倉川から女郎小屋 右岸
大タギリ、小川谷左岸、西は、弥七沢左岸の一部から
大杉山、中川、丹沢湖にかけてが猟区です。
敷地山 芋ノ沢全域 女郎小屋沢右岸は、全て猟区に
入ります。以前 敷地山の頂上に薬包が落ちていました。
この辺の作業路が案外しっかりしているのは、猟区に
該当しているかもしれません。ハンターと一緒のコース
安心して歩けません。でも大タル丸、東沢経路、小川谷源頭
にかけては、猟区ではないので安心です。

女郎小屋沢右岸の作業路のレポート楽しみにしています。


投稿2004/11/11
135

s-oKさん10月23日に念願の大タギリ通過されたそうでおめでとうございます。
また核芯部でマシラさんと出会ったとのこと。私は近々出会うのじゃないかと密かに楽しみにしていました。

私も期せずして11月3日、小川谷山荘跡から敷地山、大タギリ、東沢乗越のルートを歩いてきました。大タギリの通過はs-okさんが通過した後1時間後です。だれかが歩いたハッキリした跡があるな?と思っていました。
もう少し早ければ、芋ノ沢ノ頭くらいで遭遇していたかもしれません。
玄倉で降りた人の中にs-okさんもいらっしゃったんですね!

主脈は、踏破され枝葉の玄倉川側では発電所、女郎小屋沢左岸、御料林経路の半分、
残るは、女郎小屋沢右岸からワナバノ頭まで(マシラさんが下りたそうですが
私には、残念ながらワナバノ頭のどこに下り口があるかわかりませんでした。あのりっぱな経路を途中まで辿ったんですが失いました。)

東沢側では、メインの女郎小屋沢乗越の下降(私は、あの深いザレの切れ込みをみて断念しました。)でも大タル丸側にあるもう一つの女郎小屋沢の枝沢の乗越からなら東沢に容易に下りられそうですね。
s-okさんが23日苦労したあそこの登路には、赤の補助ザイルがセットしてあったんですが、どなたかが外して大タル丸の下降に使われたようです。

残るは、小川谷側の御料林経路残り半分、やるとすれば同角ノ頭からナガザレ沢の下降(ゴーロ歩き)でしょうか?

小川谷の東沢出合から上流の詰め(中ノ沢乗越)もありますね。反対側の経角沢(桧洞のつめ)も楽しそうですね。

また御料林経路の終点中ノ沢休泊所跡から箒沢乗越を経て箒沢までも昔の生活経路でした。s-okさんのIndexNo.151のコースとは違うようで穴平ノ沢とヤブ沢の間の尾根のようです。

まだまだ小川谷と玄倉川に挟まれた区域には、おもしろそうな経路がありますね
来週15日からは、狩猟解禁です。お山は物騒になりますが、猟区以外は大丈夫でしょう。玄倉から入山される際には、バス停の玄倉商店でどの猟区にハンターが入山しているか確認できます。

だんだん日が短くなってきました。日が短くなるにつけ行動範囲が狭まります。
土曜日 新松田発5時55分?のバスには、私は宿泊しなければ乗れません。
そこで一計を考えました。秦野にある万葉の湯は23時間営業なので金曜日夜 新宿から秦野まで、万葉の湯に浸かり、仮眠室で仮眠 秦野から始発で新松田へ 
大野からの始発に乗れるs-okさんやマシラさんがうらやましい

投稿2005/01/04
201

s-okさん
掲示板をご覧になっている皆様 
あけましておめでとうございます。

s-okさん目の調子は如何ですか?
そうゆう私もワナバの頭から大タギリに向かう途中で
メガネをヤブに飛ばされ探し回った口です。
メガネを掛けていてもこうですから
ましてや裸眼の人は、あぶないですね。

山での危険な目にあった話、家族にはなかなか
できないです。知られた途端 山行禁止の
御触れが出てしまいます。
平々凡々の体を装って帰宅しても感ずかれないかと
ヒヤヒヤする時もあります。
(外見からケガがわかっるのは隠しようもありませんね)
そんな時は、なにかこっそり「山と浮気」しているような
気分になります。

私は、2年前までなかなかこの掲示板に書き込みに逡巡
しており時々思い出したように書き込んでおりました。
最近は、ちょくちょく書き込めるようになりました。

s-okさんが言われているように
>情報交換の 場になってくれればいいな…
            と願っています。
情報は、発信してこそ価値が出てくると思います。

掲示板の一般則
掲示板は、書かれれば書かれるほど書かれる
掲示板は、書かれなければ書かれないほど書かれない

丹沢のバリエーションルート紹介と言えば
ここのページが一番情報量が多いと思ってます。

今年も新しいルートの紹介期待しております。

中ノ沢休泊所跡の山の神には、年末 しめ縄と塩で
安全登山の祈願をいたしました。
(一昨年からこの山域をだいぶ荒らしましたから・・・)

今年からハンドルをMARUFUKUから○福に
変えます。(違和感があったもので)

本年も宜しくお願い申し上げます。

投稿2005/3/14
276

春さん、みなさん
国土地理院の旧版地図 東京附近の市街地ならば
1万分の1の地形図がありますが、山間部は、残念ながら
ありません。

私も国土地理院で、もしやと思い探しましたが・・・・

旧版地図の入手は、謄本請求用紙に必要事項を記入し
後は、必要な金額の収入印紙と、請求する地図の重さに
応じた郵送料を同封して送るだけです。謄本請求の目的は
私の場合は、登山道の調査と記入しました。チョットの
手間ですので興味が有る方は、トライしてみてください。
(Webで謄本請求用紙は、ダウンロードできます。)
http://www.gsi.go.jp/MAP/HISTORY/koufu.html

春さん、s-okさんが歩いておられる世附方面ですと山伏峠
中川村、用澤村が該当しています。

「山伏峠」から拾いますと日地1969改定新版に即して
1.土沢出合から峰坂峠
2.悪沢出合から林野局小屋を経て悪沢峠
3.悪沢、土沢両出合間の世附川の中間から1の峰坂峠に
 至る径路に合流
4.浅瀬橋から世附峠(こちらは小路の記号で大通り) 

入手後の弊害は、眼精疲労と肩こり、そして山の神の不機嫌が
増すこと。現地調査時のチョットの冒険と新しい知見の喜び
もしくは、消えうせた径路のはかなさくらいです。

さて
ましらさんが同角方面に出かけれた様子を見ると
1200m位までは積雪がなさそうです。

(ましらさん 大タギリ通過3回目!きっとまた行かれると思いました。)

旧版地図 「中川村」で玄倉から立間大橋(白井平)
まで現在の林道とは別に玄倉野の中腹を通っている仕事道
の記載がありました。この辺をそろそろ調べてみようかなと
考えています。(標高480mラインを平行に進んでいます。)

敷地山に行く途中の三椏の林まで「中川村」の地図に
立間大橋から径路がありました。あの三椏は、きっと大昔に
玄倉もしくは、白井平に住んでいた人が植えたものでしょうか
(権現山の三椏の林までにも途中まで径路がありました。)

三連休は、春スキーです。天気が良いこと願います。
顔がヒリヒリ焼けるあの感じ 春を感じます。

○福


S-OKの掲示板4
2005年04月03日~2006年01月15日まで。およそ300件の書き込みがあります。

投稿2005/04/28
35

s-okさん

画像を見ました。画像No.17のs-okさんが降りられた尾根
ミツバツツジ・山桜?が点在していてきれいですね
萌黄色と桜色が混在していて本当に春爛漫
そして新緑の白ザレピーク行かれましたね!これで3回目ですね
もう少し日が長くなったら、小川谷出合から敷地山、大タル丸
東沢乗越、同角の頭経由中ノ沢乗越、玄倉を1日で行こうと
考えています。

>川の流れのように魚もやせ細っているのだろうか。
s-okさんが歩かれたのは、立間大橋から
3段の堰堤がある上流ですか?それともその下流ですか?
実は、8日 塔ノ岳から、また玄倉川を下りちょうどs-okさんが
歩かれた川原に用があり歩こうと思っていたのです。

>ワナバノ頭や大タル丸方面に向かう時、小川谷側から御料林経路
>を歩くのが一番近道…ということかな?
その通りです。白ザレのピーク、大タギリに行くのには
一番の近道です。鹿柵を乗り越えるのが大変ですが・・・
入口(小川谷下降点)さえ見つければ簡単です。
そしてこの経路は、箒沢乗越を経て箒沢につながっていました。
なんのための経路だったんでしょうか?

>雪の多かった今年の冬は、野生動物にとっても厳しかったのでしょうね。
今年の冬は、大雪だったので鹿が飢え死にすることが多かった
のでしょうか。 私も源次郎沢の中ほどで鹿の死骸をみました。
1983~1984年も大雪が降り、その後 鹿が激減したそうです。
このところ鹿が増えすぎ、食害から間引きの実施も
行なわれましたが自然の摂理は、うまく働くものですね。

10連休は、山の神の許諾のもと立山・釼に28日夜から入ります。
剣山荘・みくりが池温泉をベースに登山と山スキーに明け暮れま
す。気分良く行かせてもらうためには、苦労しました。

多分、8日の尊仏祭には、(山の神次第ですが・・)塔ノ岳です。
また尊仏岩跡を探します。

s-OKさん こんどは、新緑の檜洞・経角沢ですか?
どこか 新緑の丹沢で突然バッタリ遇ってみたいものです。

○福@頭の中はもう連休でいっぱいです。

投稿2005/05/10

s-okさん

檜洞丸クラシックルートの一部、経角沢やっぱり行かれましてね!
予感がしてたですよ。きっと行くな!と・・
あの苔むした日本庭園の感じ素敵ですよね 欲を言えばもう少し
新緑が濃くなってからのほうが良いでしょうか・・?!

>手前にある大きな岩に左の沢に向かって「経角沢」と書いてあり
昨年の納め山行の時に書きました。(^^ゞ
新緑が濃くなってから、ユーシンから檜洞を遡行するつもりです。
そのとき、どちらが本流かわからなくった時の用心に書きました。

欅平の新緑もきれいでしょうね。秋に訪れた時そう思いました。
新たな出逢いもあったようでうらやましい限りです。

私といえばGW入山日と途中天候が崩れましたが、今までにない
無風青空の釼・立山を堪能してきました。顔が真っ黒です。

8日の尊仏祭も行ってきました。塔ノ岳 頂上に山伏姿の東光院
住職。登山者安全祈願の神仏混淆形式の護摩焚法要、二礼二拍一礼
と般若心経 参拝者は80名くらい、今年で14回目だそうです。

そして尊仏岩跡も探してきました。1425m付近の丹沢山北西よりに
こじんまりとありました。目立たない本当に小さな岩の跡 根元の
直径110cmくらいの岩、30cmくらいの苔むした石仏が安置され
ていました。奥野幸道氏の丹沢今昔の写真、秦野の裏山CD中
「漆原俊氏に聞く昭和初期の丹沢山塊」の写真 そのものでした。

いま尊仏岩について調べていて尊仏岩跡にどうしても出会いたかったのです。また玄倉に前尊仏岩があったとの伝承がありこれも現在
探しています。

尊仏ノ平から玄倉まで林道歩き とても長かったです。
途中 狸と出会いました。鹿とは遭遇したことはあるのですが
狸とは初めてです。大倉尾根の雑踏と比べ2人の登山者と会った
だけでした。

>山を歩いている限り、会いたいと思う人には必ず会うことができるのだ…と
心理学者ユングの言われるところの「共時性」
(シンクロニティー)でしょう
(うまく説明できないので詳細はWebで調べてください)
逢いたいと思って無くても集団的無意識でそうなる場合もあるそう
です。今回のM-Kさんとの出会い。以前の白ザレのピークでの出会い。(あんなところでめったに人には出会うとは思いません?)
残念ながら出会いませんでしたけど2回目の大タギリ(11月3日)
私はs-okさんの直ぐ後を歩いてました。(ちょっと野暮用で遅れま
した。)

自分から発信している何かがあると、そうでない人と比べて意味の
ある偶然に出会う可能性が高くなると考えています。

何かが心の中で囁いている。こっちだよ。もっと右
もうちょっと左 こっちだよ・・・・

道無き道を歩いていると、まったく動物的勘(感性)が鋭くなって
くると思います。
音、光、風、地形の変化、足裏の感覚、色彩などを全身で感じて行動している感じがします。
○福@家庭でも会社でも四面楚歌状態だけど又山に行きたい

 以上がこのころの大タギリ周辺の再開拓時代の掲示板内容。このころは個人のホームページを見てバリエーションルートを探し情報交換して歩いていました。 今は便利になりました。


Googleの検索で引っかかるタギリで開拓期の記事

大タギリ - ようこそ! 山へ!! S-OKさんの昔のURLの記事

書き出しの引用

「タギリの話」を読み、ドーガク尾根をどうしても歩かなければ・・と思った。
再度歩くことを通して、8年前のドーガク尾根の標識やロープにかかわるマシラさんとタギリさんの逡巡した気持ちを理解し、記録に残すことが「タギリの話」への返信になる・・と強く思った。

引用終わり

ここで出てくるのがマシラさんの「タギリの話」である。

マシラさんのホームページ 「日々孝」にその話は載っている。

タギリの話

以上がタギリ再開拓期の話となる。



グーグルの検索で文中にタギリが出てくるのは2007年になってからである。
過去の検索は、検索画面 ツールで過去の期間を指定して検索すると出てくる。
ツールで指定しないと過去5から6年の検索結果しか表示されない。
1990/1~1999/12    0
2000/1~2001/12   0
2002/1~2003/12 0
2004/1~2005/12 0
2006/1~2007/12 2

東沢の「信玄の隠し金山」 イガイガの丹沢放浪記

西丹沢・坂口鉱山跡探検  たなぼたさん

2008/1~2009/12 1

2009/10/12 - 丹沢を探る このブログ

2010/1~2011/12 3

魅惑の洞角沢から洞角尾根下降 イガイガの丹沢放浪記

いつかは大タル丸・・・って思ってたんだ shiroさんの雲のような日々

東沢乗越~女郎小屋ノ頭~大タル丸~大タギリ(おまけ丹沢鉱山) ヤマレコ Knotさん

2012/1~2013/12 2

西丹沢 ドーカク尾根 晴れたら山へ

2014/1~2015/12 1

小川谷廊下-東沢-鉱山跡-女郎小屋ノ頭-大タギリ-芋ノ沢ノ頭 もとmocamboのブログ

2016/1~2017/12 2

西丹沢探検 ドーカク尾根~モチコシ鉱山跡~遺言棚~東沢 ヤマレコ pxsth851さん

丹沢最難関ルートの一つかも。ドーカク尾根-同角キレット-大杉山北山稜ルート-大杉山南山稜ルート ヤマレコ Futaroさん

この以降  丹沢バリエーションルートとしての知名度が上がってくる。ヤマレコにも多数の通過報告が上がってくる。

以上が「タギリ」再開拓期の裏話です。




コメント

このブログの人気の投稿

丹沢の鉱山跡を探る 14  丹沢だより438号 2007/3 (三保鉱山)

丹沢の鉱山跡を探る 丹沢鉱山(丹沢 東沢 鉱山跡) 再訪

丹沢の鉱山跡を探る 13  丹沢だより438号 2007/2(稲郷鉱山・高松鉱山)