丹沢の水力発電所を探る 玄倉第一発電所送水管と上部水槽・途中にある前孫佛様 再訪

 玄倉第一発電所送水管と上部水槽・途中にある前孫佛様 再訪

丹沢の水力発電所を探る 2 玄倉第一発電所 8年ぶりの上部水槽・前孫佛様 再訪問


ポストの脇を登る

玄倉八幡神社の裏から山道が続く

ここを登る

玄倉八幡神社 奥社

ここで道を間違えて直進してしまった。
本来は、もっと高度を上げてトラバースすべきだった。

深いガリーにぶつかり、お助け紐でやっとクリア

送水管が見え始める

送水管に行くまで再度の急斜面

送水管にたどり着き、下方を眺める。発電所建屋が見える

前孫佛様の位置よりかなり下方で送水管に沿って階段を登る

この部分は、かなり急 手すりが付いている

送水管の傍に鎮座する前孫佛岩 2022年
岩に生えている木は、大きく成長している。

2005年時の前孫佛様 17年前

1958年 玄倉第一発電所建設時の前孫佛様 64年前
木が1本生えている



前孫佛様 上部から見た状態

道を間違えなければ送水管の上を通る橋にぶつかるはず。奥に横断用の橋
その橋の下方15mに前孫佛様がある

送水管は584m付近まで伸びる
更に横断用の橋が見える

所々に送水管を横切る山仕事道が横切る

上部水槽到着 標高584m 玄倉から約290m上った
水が溜まっているが、発電はしていない。
溜まり水は、また越流もしていない。

越流水の排出口

越流水のゲート下部には、上部水槽を空にするゲート水門がある 


この部分が上部水槽の排水口となる
ゲート水門を開けると発電所先にある涸沢に水流が出現する

導水路 縦横1.6mの馬蹄形 水深は1.1m位

中を覗き込む。玄倉ダムに向かう制御用ケーブルが敷設されている
通常の水位は、左側の苔が付いている部分まであるはず

発電停止時の水位 2005年当時



2022年 訪問時の水位
導水管1.1m位の水位


上部水槽から見た玄倉村落 TV共聴用アンテナがある

さて 以下の水はどこから出てきたのだろうか?
2022年 訪問時の水位
導水管1.1m位の水位


上流にある玄倉ダムは、湛水していない。取水口も水は溜まっていない。
上部水槽標高584m 取入れ口標高585m


 導水管の勾配は1/1500 全長設計上は3,280m。実測(国土地理院地図)では約3,400m
導水管は途中バルブがあり湧水を取入れる構造になっているので、出口がふさがっていれば湛水している。
 導水管ほとんど水平なら取水口にも同等の水位が有るはずである(パスカルの原理・水盛)が取り入れ口には水は無い。1/1500の勾配があるので上部水槽の導水管水位1.1mから計算すると以下の計算となる。
取り入れ口 水は無い


右 取り入れ口 沈砂池のゲートは開いているが水は流れていない




水位1.1m=導水管出口から約1,920mまで湛水していることになる










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